大阪アンサンブル・レッスン 開催報告

概要

■日時:2016年1月24日(日)10:00~17:00
■場所:弁天町ORC200生涯学習センター/スタジオ
   (大阪市港区弁天町1-2-2-700 オーク200ビル内2番街7階)
■指導:寺田義彦先生(このページの一番下に、先生からメッセージをいただきました)
(国際チェロアンサンブル協会理事長代理、才能教育研究会チェロ科指導者)
■参加者:29名(聴講者1名含む)、ご家族の付添いの方、2名。
■曲目:
① Vivaldi:2本のVcためのコンチェルト<Vc6重奏版より第1楽章>
② Amazing Grace<Vc 6重奏版>
③ Davidov:Hymn<Vc 6重奏版>
④ 仙台1000チェロ演奏曲の小品

◎開催報告

 大寒波到来の最中、東京から寺田先生をお招きして、大阪で初めてのアンサンブル・レッスンを開催いたしました。ここ数年のこの時期は、ドカ雪が降っては交通機能が麻痺する状態が続いており、寺田先生はじめ遠方からの参加者(東京、神奈川、浜松、松山、徳島)の交通手段が断たれてしまうことが懸念されましたが、幸い関東は西日本ほどには寒波の影響はありませんでした。そのため、寺田先生におかれましても前日から大阪入りしていただくことができ、24日当日は予定通り10時からレッスンを開始することができました!

 参加者全員が真剣に取り組んだせいか、スタジオ内は酸欠状態!熱気と和気、ともに溢れる6時間のひとときについて、ご報告申し上げます。

 今回の参加者募集については、募集開始から締め切りまで時間が短かったこと、また事前にきちんと練習をしてくること! という課題があったこともあり、参加者もそれほど多くは見込めないのではないかと、過度な期待を持たずに募集を開始しましたが、「寺田先生に是非 !! 」「ヴィヴァルディをやりたい !! 」との嬉しい声が届き始め、企画側としても安心できる30人近い方々に集まっていただくことができました! 

 今回レッスンしていただくメインの3曲は、いずれも6パート編成の曲、バランスが崩れないようにしなければなりません。大阪の1000チェロ分奏リーダーを務められた雜賀さんがパート割りを行ない、メンバー全員に楽譜を事前に送付するという作業を周到にされました。最終的に、下は小学校2年生から、上は80代の大先輩まで、幅広い年齢の方々が集まりました。関西以外からも数名お見えになり、諸国の手土産持参の心遣い溢れる様子が窺えました。

 そして今回は、前日の23日(土)に自由参加による練習会も行なわれました。せっかくのアンサンブルレッスン、寺田先生にご指導いただく前に少しでも音楽の質を高めたい、という志のもと、なんと22名ものメンバーが集まりました !! 参加者のほとんどの方々が前日の練習にご参加いただいたことにより、お互いのパートの流れを事前に確認できて良かったですし、翌日、皆さん自信を持ってレッスンを受けていただけたことと思います。

 さて、いよいよ当日の24日(日)10時前、会場となった弁天町の生涯学習センターのスタジオに寺田先生が到着されるやいなや、「寺田先生がお着きになりました !! 」と、拍手喝采の歓迎ぶり。寺田先生の人気が垣間見られる一コマでした。レッスンの第1曲目は、ヴィヴァルディの協奏曲。本来、2つのチェロのソロと伴奏で演奏するところ、今回の編曲ではメロディを6つのパートで分け合う構成になっており、皆さん、メロディーをうまくつなげていく気遣いが感じられました。途中、寺田先生から、本来Vnパートが担当している第3、第4パートの一部に対して、「スル・ポンティチェロ”(駒寄り奏法)で演奏しましょう !! 」という、面白い提案をしていただき、魅力的な音楽に変身! そして、本来2本チェロで弾く高度な曲ですが、一つの音楽を創り上げる、という楽しさを全員が味わっているようでした。

 あっという間の午前中のレッスンが終わり、ランチタイム。全員揃って、同じ建物内のうどん屋で昼食。うどんのだし汁は各地で風味が違うのは知られたことですが、「食」もまた遠征してイベントに参加する楽しみの一つでもあります。チェロ族である皆さんの穏やかな性格も手伝い、初対面の間柄でもお互いが一気にうちとけ合いました。でも、そう落ち着いてはいられません、午後のレッスンのために少しでも事前練習をしようと、皆さん自然と練習場へ向かいます。

 昼一番のレッスン第2曲目は、「アメイジング・グレイス」。楽譜に指示されているよりも少しゆっくり目のテンポで寺田先生が指揮をされ、まどろむように心地よく響きます。この曲もメロディがうまく割り振られているので、パート間のパッセージの受け渡しを楽しみました。なじみのある曲だけあって、前日の練習も当日も、それほど時間がかからずに仕上げることができました。

 第3曲目は、第3回の1000チェロでロストロポーヴィチ先生が『どうしてもやりたい』と仰って採用された曲、ダヴィドフ作曲の「ヒムヌ」。寺田先生は、そのことについて、当時の1000チェロを思い出しながら解説されました。以前からの1000チェロ参加者の方々には馴染みの曲ですが、私は初めての演奏で、個人的にとても楽しみにしていた曲でもありました。後半に向かうに従い、徐々にダイナミックになっていく曲想に、弾いていて背中を押され勇気づけられるような気持ちになりました。穏やかながらもチェロの表現力の豊かさを十二分に表現できるこの曲のレッスンは、至福のひとときでした。

 最後の1時間はお待ちかね、仙台1000チェロで演奏した小品のお楽しみアンサンブル!「パッサカリア」「メロウチェロタンゴ」「レクイエム」を演奏しました。すでに何度も練習した曲ですので、皆さん、活き活きいと余裕をもって演奏できたのではないかと感じましたし、私自身も昨年の仙台よりは上手く弾けているのでは? と、とても嬉しくなりました! そしてまた、来る3月12日に行なわれる埼玉県和光市でのコンサートへも気持ちを繋げることができました。

 充実の6時間のレッスンを経て、寺田先生より、技術面で次のようなまとめのアドバイスいただきました。○p(ピアノ)の時は弓の半分から先で弾く!○高音域でp(ピアノ)を弓の毛一本で弾くことは、かえって音量が大きくなるので要注意!○同じ音でリズムに特徴がある音符が続く場合は、音を明確に切り分けると効果的!

 最後に、今回の参加者の方々はアンサンブル経験者が多かったことから「皆さん、合奏するポイントが分かっていらっしゃいます、今後もいろいろな曲に是非チャレンジしていただきたいと思います!」とのお言葉を頂戴し、閉会となりました。

 そして、ご想像のとおり、レッスンのあとは懇親会 !!いつも思うことですが、どこへ行っても協会のお仲間たちは快く出迎えていただき、また旧知の友のように気さくな方が多く、お互いが打ち解けるには、さほど時間はかからないようです。今回も、関西にお住いのお仲間の方たちに大変助けられ、嬉しく思いました。

 最後に、このたび、大阪で初めてのアンサンブルレッスンを開催するにあたり、お力添えいただきました寺田先生、雜賀さん、NPO事務局の方々、そしてお集まりいただいた参加者の皆様に心より感謝申しあげます。ありがとうございました。

(東京世話人:森内一葉)

以下に、参加者の皆さまのご感想を、到着順に記します。

○勝島和子さん(京都府京都市)「本日の感想」

 寺田先生の関西初レッスン、本当に嬉しくてありがたかったです。演奏のコツ、運指や弓の使い方等、短時間にも拘わらず、分かりやすい的確なご指導で、目から鱗が落ちたようでした。このレッスンを企画してくださった雑賀さん、森内さん、お手伝いの方々に心から感謝いたします。本当にありがとうございました。また是非とも第2回のレッスンが実現しますよう願っています。寺田先生、遠方からお越しの皆様、楽しい充実したアンサンブルをありがとうございました。

○吉岡哲さん(大阪府大阪市)「本日の感想」

 1/24大阪チェロアンサンブル・レッスン、とても有意義な一日となりました。今回のチェロ六重奏の3曲は初めて演奏する曲でした。新しいチェロアンサンブルの曲に出会えることは常に私の喜びです。そして、一つひとつの曲のレッスンは、短時間でしたが、寺田先生のポイントごとのアドバイスは、本当に実践的なもので、参加したみなさんの今後に役立つものだったのではないでしょうか。また、懇親会を含めて、寺田先生をはじめとする第1回から1000人のチェロ・コンサートに参加されている皆様の話をお伺いできたことも、とても有意義でした。松本顧問の素晴らしいアイディアとご尽力、支えてこられた様々の方々のお力があって、ここまで続けてこられた1000人のチェロ・コンサートが、一つのイベントの成功に留まらず、こうして各地域でチェロアンサンブルの機会として根付いていくこと、チェロ仲間が集まれるようになったことは、本当に素敵なことだと思います。本日は、寺田先生、ご指導本当にありがとうございました。そして、大変な準備をしてくださった雜賀さん、森内さん、ありがとうございました。

○渡邉聡さん(徳島県鳴門市)

 年末の協会の同窓会で森内氏から執拗な催促を受け参加を決めましたが、積雪の自宅周辺を出て強風の淡路神戸を経て、会場へ来てみるとたくさんの参加者、また旧知の人々、すぐに心打ち解けました。会場も先生の声の届く手頃な広さ,適度な響き,四国から参加する私としては、湾岸線からすぐ、駐車場も格安と最高の場所でした。また、昼食のお世話までしていただき、まさに至れり尽くせりでした。

 レッスンも寺田先生が優しくわかりやすくお話をされ、また参加の皆さんも真剣に聴いて取り組んでおられて、みるみるうちにアンサンブルの練度が上がっているのが見てとれました。久々に心も温まるいい経験をさせていただきました。

○和田弥恵子さん(京都府京都市:和田瑛怜奈さん、和田道惟君のお母様)

 雑賀さんのきめ細かい段取りにより、皆さんが本当に楽しんでいらっしゃる様子で、とても素晴らしい会だったと思います。子どもの参加はわが家だけだったようですが、皆さんあたたかく受け入れてくださって、本当にありがたいことでした。チェロを通じて人の輪が広がっていく、その橋渡しの場を作ってくださっていることに本当に感謝申し上げます。

 皆さんのチェロが好きという気持ち、身を置きたい場所に身を置いているという幸せ感が会場に満ち満ちていましたね。とても素敵でした。私は子どもたちにとっていい経験になれば、と、準備の手伝いをする立場ですが、予習が不十分でぐずる子どもに手を焼きながらも、最後には子どもを通じて、今回のように皆さんの大らかであたたかい雰囲気や、寺田先生の的確なご指導のお裾分けをもらっているのだな、と感謝の気持ちでいっぱいです。

○山内淑子さん(大阪府茨木市)

 良いレッスン会を企画していただいて感謝の気持ちでいっぱいです。寺田義彦先生は、素敵で優しく、音楽に対しての姿勢、チェロの弾き方、表現の仕方をお手本で示していただいて、本当に分かりやすいレッスンでした。朝から夕方までが、あっと言う間に過ぎました。前日の雜賀さんの指導も勉強になりました。一度合わせてレッスンに臨めて良かったと思います。懇親会も楽しく、寺田先生指導アンサンブルを共有した仲間、1000チェロに参加した、あるいは1000チェロに興味のある方ばかりなので、直ぐに打ち解けましたね。楽しくお友だちになれました。このようなレッスン会に無事参加することができて本当に幸せでした。また精進して上手くなりたいと強く思いました。まだ頭の中、ヴィヴァルディが流れています。

 1000人のチェロ・コンサートは、稀な貴重なコンサートだと思います。準備が大変だとは思いますが、どうか継続して開催して欲しいと思います。私はまだまだ稚拙な演奏しかできませんが、被災された方、人生に行き詰まった方たちに、チェロで、生きる喜びと勇気を思い起こしていただけたら、どんなに嬉しいことでしょう。弾く側の私達自身にとっても、さまざまな感動を与えていただけます。私にもお手伝いできることがあればしたいと思います。お寒い中、寺田先生、雜賀さま、皆様、本当にありがとうございました。

○京極治代さん(大阪府大阪市)

 寺田先生のアンサンブルレッスンはとても楽しく、かつ実り多いもので、今回参加させていただけて本当によかったです。お写真で拝見していたように、立ったままチェロを演奏されての、わかりやすく、きめ細やかな熱意溢れるご指導で、勉強になることばかりでした。演奏上のポイントを丁寧に教えていただいたり、音楽の楽しいお話もいろいろ拝聴でき、至福のひとときを過ごすことができました。今回教えていただいたことを、少しでも今後に役立てたいと思います。そして、人と人の繋がりが広がる、チェロの力はすばらしいな~と改めて感じました。

 最後になりましたが、寺田先生はじめ、今回お世話くださった雜賀さま、森内さま、ご一緒させていただいたみなさまに感謝の気持ちでいっぱいです。次回のアンサンブルレッスンが待ち遠しいです!

○飯田和子さん(滋賀県大津市:聴講)

 今回、見学させていただきました。聴くことは、いかに大切かとあらためて勉強させていただきました。(生演奏でスコアリーディングできるなんて、なんと幸せでしょう)

 寺田先生は、とても穏やかな雰囲気作りをされ、丁寧に部分部分を教えてくださいました。音の立ち上がり、音を抜くという日本語のことばの良いニュアンス、弓の場所を変えての表現、ヴァイオリンのような音を使っての遊び心、音の強弱、表情、…言われると、皆さんの表現がうんと変わるんですね。素晴らしかったです。同じフレーズが、各パートに受け継がれたり、みんな一緒に、16分音符を弾くところも、実に美しかったです。…皆さん、上手いな~。尊敬の眼差しでした。

 時々、先生が、いろいろな知識を教えてくださいまして、また、息抜きに、おもしろいことを言ってくださいますが、東京と、大阪の笑うツボが違うのか…スルーしてしまって…それがまだおもしろかったです。先生が弾かれたアメ-ジングは、とても美しく、ブリリアントで、際立っていました。いつもは、弾くことに一生懸命で、回りの音をなんとなく聴くくらいでしたが、全体を客観的に見ることができ、各パートの役割を把握できて、音楽の流れが、良く理解できました。

 たいへん有意義な至福の時間を過ごさせていただき、感謝です。1000チェロの曲も、仙台を思いだし、胸いっぱい感動でした。寺田先生も言っておられましたが、大阪には、細かいところにも気遣われる雜賀さまがいてくださるので本当にありがたいと思います。ありがとうございました。

○家治敬人さん(大阪府堺市)「アンサンブル・レッスンに参加して」

 寺田先生、ご多忙のところ大阪までお越しいただきありがとうございました。また、今回のレッスンのためお世話いただいた雑賀さんをはじめメンバーの皆さん、本当にありがとうございました。

 私は昨年の仙台1000チェロに参加していなかったにもかかわらず、皆さんのご厚意でレッスンに加えていただいたのですが、旧知のメンバーのように受け入れていただき楽しく演奏することができました。中でも、寺田先生のわかりやすい技術的なご指導と、“音楽大好きオーラ”を1日浴び続けている間に、自然にメンバーがみな同じタイミングで息をし、音楽を共有できていると感じ、久々に演奏しながら心が震えました。まさに至福の1日でありました。さらに、先生にはお疲れのところ懇親会にまで参加いただき、より深くその温かいお人柄に触れることができ、中年おじさんの身ながら、すっかり先生のファンになってしまいました。

 今回のレッスンを通じて、チェロの魅力、チェロアンサンブルの楽しさを改めて実感することができました。同時に、これをさらに深く味わうためには、もっと練習しなければと思うようにもなりました。次回は少しでもレベルアップして、先生にお会いしたいですね。寺田先生、また是非大阪で・・・よろしくお願いいたします。

○鈴木孝道さん(大阪府枚方市)「アンサンブル・レッスン(2016.1.24)の感想」

 素晴らしいアンサンブルの会でした。参加された方々の「アンサンブルを楽しもう」という姿勢はもとより、寺田義彦先生のご指導の素晴らしさは、秀逸でした。

 先生とは、東京で高円宮殿下の会でお会いしたり、東北キャラバンでもご一緒させていただき、人柄の良さは承知していますが、実際に指揮・ご指導を仰ぐのは今回が初めて、その素晴らしさは、「さすがに!」と大満足でした。才能教育に関わりがあり、また、皇室でも重宝されておられるお方だけに、初歩からアンサンブルへのプロセスに無理のない曲をご提示されて、どこがパートのポイントか、合わすことのポイントを巧みにご指摘され、さすがに快い音のまとまりに仕上がっていく「歓び」は、難しい大曲にも通じるアンサンブルの「歓び」でした。演奏の歓びが、生きていく道でも「歓び会える」姿で接しあえる仲間でいてほしいものです。

 【追記】・・・今回、企画していただいた雜賀さんはじめ、お世話くださった方々に、お礼申し上げます。1000人のチェロが、5年に一度催すだけでなく、各地で、大阪の実績のように、実りますように希望します。

○草壁秀成さん(兵庫県宝塚市)

 先生の天真爛漫なレッスン、素晴らしかったです。アンサンブルのみならず、音楽そのものがもっと楽しく深く捉えることができたように思います。還暦を過ぎた私ですが、新たな音楽生活にどっぷり漬かって暮らしたいと思います。また、今回教えていただいた曲も、せっかく練習したのですから、次回の1000チェロ・コンサートの演奏曲目に入れていただけたらと思います。

○共田洋子さん(兵庫県神戸市)

 寺田先生のアンサンブル・レッスンを終えて、一番心に残っているのは、寺田先生の優しさでした。小学生、中学生のご兄弟への細やかなお声がけ、1000チェロ未経験の参加者への温かいフォロー、皆の緊張をほぐしてくださる楽しいお話とツボをついたご指導。全員が楽しく有意義な時間を過ごせるようお心配りをいただき、ありがとうございました。キャラバンや分奏でご一緒した方たちとの再会も嬉しかったです。そこからまた輪が広がっています。このようなレッスンに参加することでチェリストの裾野が広がり、次の出会いへとつながればいいなと思います。悪天候の中お出でいただいた寺田先生、細部に渡り行き届いた段取りをしてくださった雜賀さん、森内さん、本当にありがうございました。第2回のレッスンを楽しみにしています。

○戒能哲雄さま(愛媛県松山市)

 大寒波が襲う中、JRを乗り継いで、関西初とのアンサンブル・レッスンに参加させていただきました。「1000人のチェロ・コンサート」でお名前を知り、仙台でも親しくお話しさせていただいた寺田先生のレッスンということで、緊張と期待を持って臨ませていただき、大変有意義な時間を過ごさせていただきました。

 まず、このたびのイベントを立案され、実現された主宰の雑賀さんにはたいへんお世話になりました。ありがとうございます。直前の申し込みであったにもかかわらず様々にご連絡をいただき(会場へはこの駅のこの出口を出てこうやって行く…など)、この「1000人のチェロ・コンサート」が始まったおりの当時の事務局長、松本さん(現顧問)による気配りの効いた細かいアナウンスを思い出し、「チェロのアンサンブルに行くんだナ!」と感慨を深めました。

 寺田先生にはたいへんお忙しいところお越しいただき、ありがとうございました。先生は誠に明るく、そして音を貶すことがありません。そして、思い出話やエピソードを交えながら楽しく進めてくださいました。参加されたみなさんも、「ええ気分」になって演奏されていたのではないでしょうか。先生が、私たちに見えやすいようにエンドピンを伸ばして立ったまま演奏される様子(一時ではなく曲中ずっと)は、おそらく今後も忘れることはないでしょう。

 今回のレッスンのメインとなった3曲は、仙台での演奏曲目ではありませんでした。第3回に演奏した「Hymn」を除けば新曲、しかもすべて六重奏(「Hymn」も六重奏版)で、個人的には言わば「目新しい」ものでした。ゲリンガス先生編曲によるヴィヴァルディの「2つのチェロのための協奏曲」では、原曲のソロパートがいろいろなパートに現れるのですが、それも六重奏ならではなのでしょうか、音が薄くなることなく進むように作られていました。そして、目立つ音が出てきたとしても、「来たぁ!」と「ドヤ顔」で弾くことはみなさんありませんでしたね。チェロ弾きさんはステキだナと再確認しました。

 懇親会にも参加させていただき、そして大雪の影響で列車が遅れ、帰宅は深夜2時でしたが、翌日のお仕事であまり疲れを感じなかったのは、この素晴らしいアンサンブル(音も人も)に包まれたからだと思います。このような催しが各地で開かれ、多くの方がチェロ・音楽の素晴らしさを再認識できたり、親交を深められたりできますことを望んでいます。そして同時にそれは「1000人のチェロ・コンサート」のアンサンブルを底上げしたり、音楽界の意識を高めていくものではないかと思っているところです。ありがとうござました。

○森加代さん(東京都武蔵野市)

 このたびの大阪でのアンサンブル・レッスンにぜひとも参加させていただきたくて、飛び入りのようにして東京から加えていただきました。Vivaldi、Davidovなど、チェロのレッスンや神戸での第3回1000チェロでの思い出のある名曲を6つのチェロパートで弾く体験は特に新鮮で、たくさんの発見があり、お名残惜しい幸せな1日でした。

 あたたかくご一緒させてくださった大阪のチェリストのみなさま、きめ細やかにお世話くださいました雜賀英之さん、ご指導くださいました寺田義彦先生に心より厚く御礼申し上げます。

○永井友子さん(静岡県浜松市)

 浜松から参加しました。雑賀さんの綿密な準備のおかげで、今回の関西のアンサンブルレッスンは、とてもスムーズな進行で、気持ちよく演奏させていただきました。全パートの楽譜にボウイング、運指が書き込んであるし、参加者に「練習してますか!」の励ましメールも何度かありと、至れり尽くせりでした。

 寺田先生のご指導は、にこやかで、優しい語り口ながら、各パートの弱点を的確に指摘されて、短時間で、曲の完成度をドンドン高めてくださいました。レッスンの3曲は、どれもやり甲斐のある曲ばかりで、またこのメンバーで集まってアンサンブルをしたいと思いながら帰浜しました。

○櫻井千寿さん(奈良県五條市)

 寺田先生のレッスンを初めて受けたのは、高円宮様の追悼コンサートの時でした。それ以降もキャラバンなどで毎回お世話になり、先生の優しいお人柄と、いつも笑顔で誰にでも丁寧に接してくださるお姿がとても印象に残っており、東京でのアンサンブルレッスンの写真などを見るたび、いつかこちらでもレッスンしていただけたらなと思っていました。今回、大阪で念願の寺田先生のアンサンブルレッスンを受けることができたのは、本当に幸せでした。前日からの雪が心配でしたが、当日は寒かったものの、とても良いお天気に恵まれました。

 レッスンでは、名物?の立ち弾きを(しかもレッスン中、ほぼずっと!)目の前で拝見でき、改めて寺田先生の筋力の凄さに驚きました。また、立って弾くのは、集中力が途切れやすい子どもたちのため、そして後ろの人にも見えやすいようにとのご配慮ということで、先生の優しさを身をもって感じられました。レッスンの合間にお話しくださった高円宮様とのエピソードで、ヴィヴァルディのあるフレーズが、♪迷子の迷子の子猫ちゃん~のフレーズと似ている、というようなことを宮様がおっしゃったらしく、目下練習中のこの曲を弾くたびに童謡が頭を過り、楽しく練習できます。レッスン後の懇親会でも、様々な素敵なエピソードをお話しくださり、楽しい時間があっという間に過ぎていきました。

 今回このような楽しいレッスンを企画・運営してくださった雜賀さんと森内さん、本当にありがとうございました。また第2回寺田先生レッスンin大阪を開催できることを楽しみにしています。

☆「すべての作業を終えて」(大阪世話人:雜賀英之、大阪府堺市)

黄色のシャツの方が、雜賀さんです。お世話になりました! このたびは、多くの方々に大阪まで来ていただき、ご来場の皆さん、本当にありがとうございました。寺田義彦先生を迎えてのアンサンブルレッスン、無事に終えて、安堵しています。参加者募集メールでマナーを欠いてしまったこと、事前練習開催場所の急な変更、当日の昼食の不手際、息切れして懇親会にまで充分な配慮が及ばなかったことなど、失敗の連続でしたが、チェロが好き、アンサンブルが好き、音楽が好き、お話好き(笑)、そんな皆さんが終始、積極的にご協力いただいた御蔭で、皆さんの気持ちが一つになった、素晴らしいレッスン会になったと思います。ご参加いただきました皆さま、本当にありがとうございました! 多くの感想文もいただき、前向きの内容ばかりで、本当に嬉しく思います!そして、至らない私に対し、過分なお言葉をいただき、恐縮です。心から御礼申しあげます。

 寺田先生とは、2012年8月の宮城キャラバンにて同じ部屋で寝泊まりさせていただいた時からのお付き合いですが、いつかはこの先生にチェロアンサンブルでご指導いただきたいなと、長らくアイデアを温めておりました。寺田先生にはご多忙の中、たいへんな無理を申して今回のレッスンに漕ぎ着けることができましたが、先生の多大なるご好意に対して、ここに心から感謝申しあげます。寺田義彦先生、大阪で素晴らしいご指導をいただき、本当にありがとうございました。

 さらに、このアンサンブル・レッスンを実現するきっかけになったのが、寺田先生の門下生である、森内一葉さんとの出会いでした。仙台の第5回1000チェロ・コンサートに続く、東北キャラバン・第3チーム(山元町チーム)でご一緒し、Facebookでこのチームの交流期間を経て、今回のレッスンの実施に至りました。これまで東京で開催されていたNPOのアンサンブル・レッスンについて私が要領を知る由もなく、今回、森内さんに東京世話人として快くご協力いただいたことがなければ、今回のレッスンの実現もかなり難しかったと思います。森内さん、本当にありがとうございました。

 最後に、参加者募集から実施に至るまで、ご助力いただきました、NPO事務局長の田原さま、事務局の藤代さま、HP掲載でお世話になった新さま、前日の練習場所についてご協力をいただきました国際楽器会長の松永さま、その他、蔭の力としてご協力いただいた方々、そして、レッスン曲に真剣に取り組んでいただいた参加者の皆さん全員に、改めてここに感謝申しあげます。本当にありがとうございました。ではまた、チェロアンサンブルで再会しましょう!

☆「参加された皆様の演奏レベルの高さに驚きました」(寺田義彦先生より

寺田義彦先生、ありがとうございました! 昨年秋に雜賀様より「大阪アンサンブル・レッスン開催計画」の打診を受けました。雜賀様は「2012年8月東北キャラバン」参加経験があり、昨年「第5回1000人のチェロ・コンサート」の楽譜訂正などの細かい作業や同大阪地区の分奏指導にも従事され、チェロアンサンブルに情熱を持って取り組まれていらっしゃるNPO会員です。

 もちろん、寺田はアンサンブル・レッスンの大阪開催を喜び、承りました。
 その後、鎌倉在住のNPO会員、森内様が寺田との連絡役を担ってくださって、具体的な日程などを詰めていただきました。レッスン曲目については、たびたび雑賀様よりご相談を受けて、決まりました。

 当日の1月24日早朝、大阪淀屋橋のホテルで観たTVニュースは西日本の大雪を警戒する報道でした。大阪の天気予報画面には雪マーク、ところが部屋の窓から眺めた景色は遠くの空に黒い大きな雲が見られるものの、大阪のビル街は明るい日差しに照らされていました。

 ときおり冷たい風が強く吹きますが、降雪の気配はまったくなく、午前9時40分頃、会場の弁天町ORC生涯学習センターのスタジオに無事到着しました。スタジオの扉を開けるとすでにセッティングが完了されており、きちんとパート分けされた参加座席の皆様が笑顔で温かく迎えてくださいました。弓を持たれてチェロを構えられている間を中央に進むと顔が会うたびに「大阪へようこそ〜」とお声かけいただき、嬉しくて寒さが吹き飛びました。

 午前の曲はVivaldi:2本のVcためのコンチェルト<Vc6重奏版より第1楽章>です。オリジナルの弦楽伴奏パートと2声の独奏パートをすべて6声のチェロに分けた編曲でした。

 通常のスタイルで演奏しても和声を分解した音符が小節を満たして多く、喧しくなりがちです。そこでメロディにおける16分音符と8分音符の性格の違い、及びそれを弓で表現する方法などをご説明しました。ト短調の調性から左手にextension formを多々使わざるを得ないので、これも私見ながら改善方法をお話しました。

 昼食は皆様とご一緒に同じ施設内のレストランに席を用意してくださって、時間を有効に使われるご配慮を感じました。

 午後の最初はAmazing Grace<Vc 6重奏版>です。短くわかりやすい編曲なのですが、冒頭のメロディ音程が難しいのです。そこで皆様にはA線のソ、ラ、シ、を6th positionで演奏する際の親指の位置についてお話しました。

 そしてDavidov:Hymn<Vc 6重奏版>です。オリジナルはチェロ10パート、ダブルベースとティンパニーと超豪華な組み合わせ(!)、チェロ弾きの作曲者の重厚な響きに対する願望がしっかり伝わる名曲です。2005年の第3回1000人のチェロ・コンサートの際、指揮を依頼された巨匠ロストロポーヴィチ氏が「アレンジは駄目、オリジナルしか私は指揮しません」とこだわって選ばれた曲です。

 難解なリズムはあまりないので、もっぱら各フレーズのつなげ方や指使いについてご説明しました。またどの曲でも共通することですが、原則的に同じ高さの音符が二つ並びリズムが違う場合は「必ず明確に分けて演奏」を助言しました。この2音間をはっきり弓を止めて弾けば、リズムの違いが聞く側にしっかり伝わります。

 最後は「第5回1000人のチェロ・コンサートin仙台」演目から事前に雜賀様が調査され、大阪アンサンブル・レッスン参加者の皆様のリクエストが多い曲として次を選ばれました。

G.F.Handel, arr.J.Halvorsen:Passacaglia
M.Kibbe:Mellow Cellos Tango
S.Saegusa:Requiem for Cello

2012年6月のNational Cello Instituteの参加者たちと 参加者の皆様の中には「1000人のチェロ・コンサート」未経験の方もいらっしゃったので、とても良いご紹介の機会になりました。なお昨年の第5回で初めて演目となった<Mellow Cellos Tango>は、寺田自身がカリフォルニアで毎年開催されるチェロキャンプ National Cello Instituteにて出会い、そして勧めましたチェロアンサンブルのオリジナルです。このキャンプは各レベルの受講者が一堂に会して演奏可能なチェロアンサンブル曲の発表・発掘の場でもあり、毎回興味が尽きません。

 さてあっという間に6時間が過ぎました。
 総じて参加された皆様の演奏レベルの高さに驚きました。また皆様は合奏練習のルールを良くご存じで、修正箇所や個人的提案を話すとすぐに書き込まれます。雜賀様がパート分けを配慮され、各6パートともほぼ同数の編成でした。今までのアンサンブル・レッスンや1000チェロ分奏は高音域のパート参加者が多くなく、ついつい第1パートを弾きながらの指導になりがちでした。

 また雜賀様が前日に練習を設けていただいたおかげでしょう、当日は皆様のご反応が早くて指導が楽でした。

 お昼も懇親会も皆様から直接お話しを伺いまして、とても嬉しかったです。

 このたび、お世話いただきました雜賀様と森内様に感謝申し上げます。お二人が参加者すべての皆様の満足感を得られるように細かいケアをされている姿と補助される方々のご行動に接しまして、深く敬服、仕上げの演奏の響きで心和み、東京に戻りました。

 次の機会を願って新曲をご用意します。参加の皆様、ありがとうございました。これからもチェロをご一緒に楽しみましょう!